健康的な生活をする為に、うつ病を治療しよう

ココロのこと、みんなで考えよう

落ち着くことが一番

うつ病では休養が第一

 日々の生活において、人は様々なストレスに晒されています。本来人間には、そうしたストレスに対する抵抗力が備わっています。しかし身体的・精神的・遺伝的要因からその抵抗力が弱まることがあります。抵抗力の弱まったまま強い負荷を受け続けると、やがて心身に変調を来します。憂鬱でふさぎ込んだ気分が続き、何をするにもやる気が起きない。頭痛や倦怠感があり、うまく眠ることができない。こうした症状が見られ始めたら、それはうつ病かもしれません。  うつ病を発症した場合の治療として、まずは休養が最優先されます。休むことが難しい方も多いでしょう。しかしその状態で仕事や学業を続けるのは、骨折したまま激しい運動を続けるのと同じようなものです。悪化することこそあれ、そのまま治ることは期待できません。  うつ病は誰もがなりうる一つの「病気」なのです。早く治療を開始することが、悪化を防ぎ、より早い復帰を目指すためのポイントとなります。どうしても仕事を休めない場合はせめて業務を分担してもらうなど、今受けている負担を少しでも軽くすることを心がけてください。

治療にはお薬の力も必要になる

 治療のもう一つの要はお薬です。「こころの病気に薬なんて効くのか」と思う方も多いでしょう。また、精神の薬と聞くと怖いイメージを持つ方もいます。何故必要なのかを十分に理解することが治療の上で大切です。  人間の思考や感覚は、脳内の神経細胞間の情報伝達がスムーズに行われることで成り立っています。神経細胞同士は直接つながっておらず、神経伝達物質と呼ばれる物質が伝達を担っています。  うつ病の患者さんでは、この神経伝達物質の働きに異常が生じていると考えられています。こうなると自分の意思だけで感情をコントロールすることは困難です。神経伝達物質の機能異常を、お薬の力で元に戻す必要があるのです。  うつ病のお薬は効果が出るまで時間がかかることが多く、また一定の服用量を守る必要があります。自己判断で服用を調節しようとすると、効果が得られないばかりか副作用が出る可能性があります。疑問があれば医師に質問し、納得したうえで指示を守って服用してください。  時間がかかることがあっても、治療を続ければうつ病は必ず治ります。本人も周囲も強い信念を持って、治療に臨んでいきましょう。